大工の現場レポート

 

テーマ
歩み寄りあう家
施工場所
老後の生活スペースの確保、LDKを一新したい
工事内容
リフォーム

記事 秋田学

 

施主様は秋田大工が小学生の頃からの知人で、老後の生活を考えてお問い合わせを頂きました。 私たち夫婦がこれまでお請けしたなかでそこそこ大きい工事内容のご依頼でした。

ご要望としては

・寝室を二階から一階に移動するために6畳ほどの平屋を増築したいということ

・古くなったキッチンを新しいシステムキッチンに変えたいということ ・階段下の空間を収納として活用できないか

ということお問い合わせを頂いた時点でご要望がある程度明確になられていました。

 

今回のリフォームプランのテーマを「歩み寄りあう家」と題し、ご要望に付随するその他の工事や仕様をひとつひとつご提案しました。

 

以前に他社でも問い合わせされていたそうですが、弊社の見積もり金額にも納得頂きお任せ頂くことになりました。材料費・施工費とも高くなりがちな自然素材を基本にしながらも、個人事業主兼施工者であることによる工事費の安さ、大工という施工者目線の提案と、それに偏り過ぎないプランナーの提案、施主様と打ち合わせをした大工本人の責任施工とプランナーのバックアップなどが施主様の安心感に繋がっていると考えています。

 

工事後もお問い合わせを頂いたり、アフターメンテナンスだけでなく仕事とは別に時々家族でお邪魔しています。

 

 

【庭解体〜基礎】

6畳平屋の増築のために植木の撤去や立水栓の移動。

増築側

増築側

主屋室内解体

 布基礎完成。

 

【母屋外壁解体】

母屋外壁解体

増築部分と構造(土台・柱・梁など)を一体化させるために、外壁をめくっています。

 

増築側

アルミ製ベランダの取り付けネジ穴から躯体に雨水が侵入していました。

 

増築側

雨の度に濡れていたと思われますが、シロアリが来ていないことが救いです。

 

母屋外壁解体
柱の脚元や土台の腐食が酷く、交換・補強しました。
シロアリが来ていたら被害がもっと広範囲になっていたかもしれません。

 

増築側
木は、濡れたり乾いたりを繰り返して腐っていきます。

 

増築側
新たに柱を補強しました。

 

解体~基礎
ボルトで一体化し、後に金物で補強しています。
今回この程度の追加工事は想定内で、追加費用は発生しませんでした。

 

母屋外壁解体
間口が広がるので新たに梁で補強。

 

【増築側】

増築側
基礎パッキン(上の写真の黒い物体)は基礎と土台の間に通気性を確保します。
換気口が要らないので基礎の強度が下がりません。

 

解体~基礎

主屋室内解体
土台や柱はシロアリに強い桧を使用し、念のため腰高ぐらいから下は柿渋(天然の防虫剤)を塗っています。

 

増築側
構造材(土台・柱・梁など)を主屋と一体化させます。

 

主屋室内解体
仕上げの屋根材は軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板のため、雨音の防音性や断熱性を高めるために石膏ボードを敷きました。

 

解体~基礎
1人で作業するのに程良い大きさです。

 

母屋外壁解体

主屋室内解体
雨仕舞いができて室内の床組み。

 

増築側
夏場の天井裏が暑くならないように空気の通路を作ります。

 

母屋外壁解体
すずめ口(垂木と垂木の間の入口)を網で塞いで通気口を確保。

 

主屋室内解体
通気口下面を石膏ボードで塞いで 

 

主屋室内解体
その下に断熱材(羊毛断熱リサイクルウール)を入れています。

 

 

【主屋室内解体】

母屋外壁解体
増築部がある程度出来てからLDKの解体。

 

母屋外壁解体
その間、生活スペースを隣の部屋に移動してもらいます。

 

【主屋木工事】
 

母屋外壁解体
床をバリアフリーにします。

 

増築側
キッチンの使えない日を少なくするため、キッチン周りの工事を最優先で進めます。

 

増築側
オールステンレス製。強度だけでなく質感もカッコいい。

 

主屋室内解体

増築側
作業中はキッチンを保護しています。

 

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羊毛断熱リサイクルウール

 

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階段下収納もしっかり断熱。

 

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主屋木工事
熱損失の高い窓は、内窓をプラスして断熱性を高めました。

 

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窓枠や建具枠に吉野桧を使用。

 

主屋木工事
キッチン横の階段下を収納として有効活用。

 


【内装仕上げ】

主屋木工事33
プランナー兼 左官屋さん

 

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珪藻土塗りはDIYもオススメしています。

 

主屋木工事34

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コルクタイルの床、天然オイル仕上げ。

 

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寝室は絨毯。

 

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ソファー横にスイッチ類や飾り棚などを集約。

 

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陽当たりの良い増築部。

 

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3枚の建具が磁石で連動します。

 

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ストッパーにより任意の位置で建具が止まります。(今どき特別珍しいものでもありませんが)

 

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照明はダウンライトで統一してスッキリしています。

 

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テレビボードなども製作させて頂きました。吉野桧です。

 

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キッチン裏側のトイレに壁内収納を追加。

 


【外観】

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外壁は焼き板(焼き杉)。リフォームでも焼き板を貼る仕事はめっきり無くなりました。
個人的に一番好きな仕上げなんですが。
長男が来てくれてしばし休憩中。

 

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日本の家らしい納まりです。

 

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既存の悪い部分を板金屋さんが綺麗に納めてくれました。

 

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塗装が剥がれてきています。ちょうど良いタイミングだったかもしれません。

 

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塗装屋さんをはじめ、信頼できる職人さんとの付き合いを大切にしています。

 

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シルバー色のアルミサッシと物干しテラス。

 

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板金屋さんも綺麗に納めてくださいました。

 

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完成。